徒然なるままにこの身を任せ

「闇バイト」強盗、SNSに「日当100万」…面識ない若者集まる

関東各地や西日本で相次いだ強盗事件の背景に、SNSの「闇バイト」の存在が浮かんでいる。いずれも指示役が報酬を約束して実行役を募り、若者らが安易に応じている可能性が高い。警察当局は組織の解明に向けた捜査を進めている。

 

◆住所バラバラ
 「闇バイトに応募した。強盗をするために集まったメンバーで、互いに面識はなかった」

 

 東京都中野区で昨年12月5日に起きた強盗致傷事件で、住所不定無職の和野正弘被告(34)(強盗致傷罪などで起訴)は警視庁の調べにそう述べたという。

 

 事件は昨年12月5日、中野区上高田の民家で発生。複数人が押し入って住人男性(49)を殴り、現金約3000万円を奪って逃走した。和野被告は現場から逃げ遅れ、近くの路上で取り押さえられていた。

 

逮捕された山田容疑者(24日、東京都中野区で)

 

 事件には和野被告を含め7人が関与したとみられているが、闇バイトで集められたメンバーのため、面識はなかったという。

 

逮捕された長谷川容疑者(24日、東京都中野区で)

 

 警視庁は今月21日、職業不詳の永田陸人容疑者(21)を追加で逮捕したが、永田容疑者の居住地は金沢市。24日には新たに山田雅也(22)、長谷川将司(26)両容疑者を強盗致傷容疑などで逮捕したが、住所はさいたま市と東京都江東区だった。

 

 4人のうち永田容疑者が使っていたレンタカーは、19日に狛江市の住宅で大塩衣与さん(90)が殺害された強盗殺人事件の当日、現場周辺を走行していた。警視庁は、中野区の事件のメンバーの一部が狛江市の事件にも関与した可能性があるとみて調べている。

 

◆「目がくらんだ」
 同じグループの関与が疑われる事件のうち、山口県岩国市の民家で昨年11月に起きた強盗未遂事件では既に5人が起訴されている。この5人も闇バイトで集められており、住所は札幌市、宇都宮市、東京都、愛知県とバラバラだった。

 

 このうち東京都江戸川区の会社員渡辺翼被告(26)(強盗未遂罪などで起訴)の公判で検察側は、渡辺被告が借金返済のためSNSで「日当100万円」とする闇バイトの求人を見つけて応募したと指摘。指示役からは強盗を意味する「タタキの仕事」との説明を受けたが、高額報酬に目がくらんだという。

 

渋谷区の貴金属店で先月16日未明にネックレスなど29点(約270万円相当)が盗まれた事件でも、警視庁が逮捕した19歳の男3人のうち1人が「金に困ってインスタグラムで闇サイトの募集に応じ、2人を誘った」と供述した。警視庁はこの3人が関東地方で起きた別の強盗事件に関与したとみて調べている。

 

◆過去にも
 「闇バイト」を巡る事件は近年、多数起きている。2019〜20年には首都圏で「アポ電(アポイントメント電話)強盗」が頻発したほか、ガス設備などの点検を装った「点検強盗」事件でも指示役がSNSで実行役を集めていた。

 

 オレオレ詐欺などの「特殊詐欺」グループも、SNSで「未経験歓迎」などとうたい、高齢者宅で現金を受け取る「受け子」などを集めている。

 

 SNSの実態に詳しい森井昌克・神戸大大学院教授(情報通信工学)は「闇バイトの募集には隠語などが使われ、削除要請や規制は難しいのが現状。警察による摘発に加え、安易に応募すれば重い刑罰を受ける可能性があることを周知する必要がある」と話した。

 

人間の心はどうしてしまったのか。この子たちも今の日本の犠牲者なのかもしれない。。。